長時間カラオケで歌うと声が枯れるという方もいますよね。その原因について、過緊張専門のボイストレーナー としての見解をまとめました。
ちなみに一時的な疲労であれば時間がたてば元に戻ります。次の日も声が枯れていたら病院へ行くことをおすすめします。
喉で何が起こっているのか
声が枯れるというのは、声門閉鎖が不完全になっているということです。
どういうことかというと、声を出しすぎると人によっては声帯が炎症を起こします。それにより声帯がむくんだりして膨らむため重くなります。
重さがあると発声運動のコントロール性を失い、左右の振動に不規則さが生まれます(声帯は一対で機能しています)
イメージするならば、左右で大きさが異なる翼を持った鳥はバランスを崩して飛べなくなる、それと同じです。
バランスを崩しながら声帯が振動すると、うまく声門閉鎖ができず隙間ができる為、かすれた声になります。
炎症を起こさないようにするには?
では炎症を起こさないようにするには、どうすればいいのでしょうか。
声のスタミナ力
声が枯れる人とそうでない人の違いは声のスタミナ力です。それはふだん声を出す生活をしているかがポイントになってきます。
1日誰とも話さないといった生活をしている人が、いきなりカラオケで歌えばすぐにスタミナが底をつきます。
声を出すための、呼吸から筋肉までもが弱っているため無理が効かない状態になっています。
普段から少し大きく声を出すようにしてみましょう。もちろん短い時間でもボイトレするといいですよ。
声帯の湿潤
声帯は粘膜層でできていますが、粘膜の潤いって大事です!
口の中も粘膜ですが、乾燥しているより潤っている方がいいと言われていますね。
乾燥している粘膜と潤っている粘膜だとどちらが振動しやすいでしょうか。もちろん潤っている方ですよね。
声帯は1秒間に100〜200回くらい振動するので、乾燥している状態だと振動の摩擦で炎症を起こしやすくなります。
ではどうやって潤いアップさせるのでしょうか。
やはり水分を多く取ることと、食生活によって内側から改善することがおすすめです。
これは私も課題としています。ビタミンAのサプリを取ったりしていますが、取り過ぎもよくないみたいで模索中です。
子どもの声がお手本
子どもの頃は毎日大きな声で叫んだりして遊んでいましたよね。細胞も若いのでお肌もぷりぷりだし粘膜も潤っています。発声において理想的な状態です。もちろん歌がうまいとはまた別の話ですが。
子どもに戻ろうという訳ではないですが、生きる為に用意された体をフルに使って、食生活をちょっと気をつけて毎日笑顔で過ごしていれば、声が枯れやすいということはなくなりますよ。
今のあなたは生きることに対して控え目なのかもしれません。
まとめ
声が枯れやすい原因の一つとして、声のスタミナ力が足りない人は過緊張体質かもしれません。過緊張ボイス診断をして、該当する人はプレゼントを受け取ってください。