喉が本来持っている機能の再生ができれば、自然と良い声が出るように、体の仕組みはできています。
そして機能の再生に近づくという事は、自分の理想の姿に繋がるという事でもあるんです。
それでは喉の機能の再生について説明していきます。
ボイストレーニングと言うと、腹式呼吸が大切で高音発声はお腹で支えて力強く出す、そんなイメージでしょうか。
はっきり申し上げると、どちらも意識しなくていいことです。
腹式呼吸やお腹で支えるというものは、意識しなくていい作業であって、人間が持っている発声のシステムが混乱するだけなのです。
この考えを提唱しているのが、フースラーです。わたしはフースラーの考えを基本にレッスンをしています。
フースラーメソードとは?
1965年にスイスの声楽発声の教育者フレデリック・フースラーが「shingen」(訳:うたうこと)という本を発表しています。
人類の発声器官は緻密な楽器となっていて、誰もがその構造と機能を等しく生まれ持っていると記されています。
人が言語を話す前の時代は歌でコミュニケーションをとっていました。
歌でコミュニケーションを取る事で、声のための全筋肉をバランスよく活用できていたのです。
時代は進み言語獲得により、声のための筋肉の使い方に偏りが出てきてしまい、筋肉が衰えてしまったのです。
その衰えた発声器官が、今の我々に受け継がれているとされています。
素晴らしい歌声が出せる楽器を誰もが持っているけども、その機能は潜在能力のように眠ってしまっているということです。
この本の中で
天与の能力が邪魔をされ、閉じ込められているのであるから、それを解放してやらなければならない。つまり「鍵をはずして」やるべきである
と記されています。
私はこの言葉に非常に感銘を受けまして、閉じ込められているなら、それを解放したい!と思い深く理解しようと努力していったのです。
フースラーのメソードを簡単に説明すると?
喉を吊る筋肉=懸垂機構をうまく使い本来持った喉の機能を再生させること。
これが完成すれば、世界の一流歌手にも劣らない素晴らしい声を発揮できるようになる、これがフースラーメソードです。
「アンザッツ」と呼ばれる7つのタイプの声を鍛える方法でトレーニングします。
フースラーメソードは効果がでやすい
私はフースラー以外にも学生時代から発声方法を勉強してきました。
その中で一番変化を感じたのがフースラーメソードでした。これは私以外でも他のボイストレーナー の方も同じように言っている方が多いです。
解剖学的に分かりやすく説明がしてあり、どの筋肉を働かせるのかというのを、初めて学ぶ事ができて、これが私の求めていた内容だと思ったんです。
喉の再生の前にやらなくちゃいけない事
フースラーの時代と現代と今では文化が違っています。
今の時代ではスマホの普及が増えストレートネックになっていたり、デスクワークが増えほとんどの人が凝りを持っています。
良い声を出すのに必要なのは柔軟な喉の筋肉が必要です。
柔軟な喉の筋肉を手に入れる為には、生活習慣を見直していく必要があります。
生活習慣を見直すとどう変化するか?
喉の柔軟性を手に入れる為に、生活習慣を見直すと、セルフケアを通して自分を大切にすることができます。
自分を大切にする事で、自律神経も整って細胞の隅々まで血液が行き渡り健康面、メンタルや肌の艶や髪の毛もツヤツヤに変わります。
今の自分から理想の姿へ変わる事ができるのです。
これがボイストレーニングの効能なんです。
声だけで終わらない、その先の未来を変えるお手伝いをしたいのです。