
本格的に歌を学んでいる人だったら、発声法の重要性はよくわかっていると思います。
しかし発声法だけのボイトレスクールってほとんどないですよね。あるにはあるのですが、場所は東京で数はとても少ないです。
なぜ発声法だけのボイトレスクールはないのでしょうか。それはスクール側にとってデメリットが多いからです。理由を見ていきましょう。
目次
発声法とは?
ここでいう発声法とは、歌唱法のことではなく声を出しやすくするための基礎トレーニングのことです。
使われていない喉の筋肉を目覚めさせて鍛えたり、安定した発声に必要な呼吸の使い方を訓練するなどがあります。
これらは瞬時に声が変わるテクニック的なものとは違い、地道な練習によって変わっていくものです。
はっきり言ってつまらないと感じる人が非常に多いです。この重要性に気付いた人は本気度が違うと思います。意識高いです!
スクール側の都合
単純に時間が足りない
1回の発声練習に使う時間は、最低でも15分はかけたいところです。しかしこの時間をレッスンの中で確保するのはとても難しいことです。
一般的なスクールだと、1レッスン30分〜60分
レッスンの中で生徒の喉のコンディションを整えて、歌いたい曲の指導を行うことで手いっぱいです。そして月2回のレッスンで発声練習をやったとしても頻度が少なすぎるので、効果が出にくいです。
習い事としての役割
自分が生徒だったら、発声練習がほとんどをしめるレッスンってちょっとつまらないですよね。
発声練習はパーソナルトレーニングに近いと思うのですが、筋トレよりも地道なトレーニングです。なぜかというと体重のように目で見て分かる変化がないため、モチベーションが続きにくいからです。
そうなるとレッスンを辞めてしまう人も出てきますよね。
続けてもらうには、ある程度楽しいレッスンにすることが重要です。ほとんどの生徒さんがレッスンに楽しさを求めているからです。
楽しい場所だから続けたいと思ってもらえるような内容でレッスンを組み立てています。
となると、発声練習だけというのはちょっと難しいですよね...
一般の音楽教室の例とは少し違うのが音楽大学や音楽の専門学校です。楽しいレッスンとは真逆で厳しさしかないです….
セルフボイトレがおすすめ
ここまでのまとめでは、一般的なボイトレスクールは「時間が足りない」「楽しいレッスンができない」 といった理由で、発声法だけのスクールがないことが分かったかと思います。
となると自分でやるしかないですよね!セルフだったら音源があればすぐに始められますが、1つポイントがあります。
なぜその練習が必要なのか教材を使って知識を得てからがおすすめです。目的を理解することでセルフイメージも上がるのでこんな声になりたい!が早く叶う気がします。
音源付きの書籍
いまは比較的ボイストレーニングの教材が手に入りやすいです。だからこそ本物を見つける力というのも必要になってきます。
Youtube動画もいいですが、一部分を切り取っただけのものが多いので基礎を学ぶのにはあまり適さないかなと思います。
やっぱり書籍がおすすめです。声の専門家の書籍・ボイトレマニアが作った書籍など様々ありますが、気になるものは購入してやってみましょう。
合う合わないってあるので、あなたがこれだと思ったものを続けるのがいいと思います。
リペアボイスBOOK
自分が欲しかった情報を全部つめこんだ、私が作成したセルフボイトレBOOKです。
声とは何なのか、解剖学の知識や本格的なボイストレーニングができる音源つきです。
詳しくはこちらを読んでみてください。
ワークショップへの参加
最初のきっかけとして、ボーカルメソッドを体験できるワークショップに参加するのもおすすめです。
不定期ですが、いろんな人が参加するのでボイトレ教室とは違って刺激になると思います。
まだ参加したことはないですが、私も機会があれば参加しようと思っているのが下記です。
まとめ
発声法のボイトレはいつでも毎日でも取り組んで問題ないです。でも積み重ねができる人とできない人とでは大きな差が生まれます。
さすがに毎日は…と思うかたは週1回やってみましょう。週に1回しっかり発声練習をするだけでも効果は実感できます。
というのも、私が週1でレッスンしていた子達は音域も広がり声質も変わった実績があるからです!
グループレッスンの3時間のうち30分くらいを発声練習に当てていたのでかな特殊なレッスンでしたけどね。
短い時間でもやったら声は変わる、これだけは言えることです。