ボイトレといったら腹式呼吸、最近は歌とは関係なしで健康のために腹式呼吸をとりいれることも多いそうですね。ですが歌のために腹式呼吸の練習はしなくていいです。
人間の自然な発声システムって緻密にできている素晴らしいものです。
脳から指令がでて声が出ます
この音を出して歌うと決めたら、脳の指令から神経をとおしてからだに伝わって声がでます。
例えばドの音を出そうとしたら、ドの音を作り出す為に声帯を引き伸ばす、声門を開いたり閉じたりする、4つの方向から喉頭を吊り下げる筋肉を、出したい声質に合わせて働かせる、そして必要な量の呼吸が用意されるといったかんじで声が出ます。
腹式呼吸だけを取り出して練習しても意味がないのです。そんなことしなくても喉の機能が整っていれば、自然と声量アップにもつながります。
からだ全体で声を出す循環のイメージです
声が作られるのは喉です。プロではない歌手の方は、喉の筋肉も目覚めていないです。
機能を回復するための正しいボイストレーニングで動きと神経を繋ぐことができれば、発声システムによって腹式呼吸を意識しないでも問題ないです。
発声は運動です。点だけでみるのではなく全体の動きとして考えてみましょう。
ですが、なぜこんなに腹式呼吸が大事だとされるのでしょうか。
それは解剖学の知識をもったボイストレーナー が少ないからです。
教室によって指導方法は様々ですが、基礎の発声練習は少々、歌唱指導を主としてやる所が多いですね。
それが分かっていたとしても、継続してもらう為にはいつも発声の基礎だけだと、楽しくなくなってやめちゃうひとが多いので難しいところですね。